乳腺・乳がんセンター
センター紹介
- 乳腺専門医による乳腺外科外来
- マンモグラフィー、超音波検査(自動式乳房超音波検査;ABUSを含む)、乳房MRI、PET(乳房専用PETを含む)検査などによる、乳がんの診断とより精密な進行度診断
乳腺外科外来の特徴
乳がんの診断から治療まで、医師のみならずスタッフは以下のことを心掛けて診療に当たります。
- 可能な限り苦痛の無い精密検査
- 適正な画像診断による、無駄な生検の回避
- 安心と満足が得られる十分な説明
- 治療前の確実な病変の採取と、乳腺専門病理医による正確な病理診断
「乳がんから命と乳房を守る」~乳がん死ゼロを目指して
乳がんは、近年急速に増加し、日本人女性がかかるがんの中で最も多くなっています。働き盛りの40代、50代に最も多く、最近は30代でも増加傾向で、今や12人に1人が乳がんになると言われています。
「乳がんから命と乳房を守る」ことを合言葉に、乳腺・乳がんセンターを立ち上げ、既に10年が経過しました。センター化構想の要は、“チーム医療”であり、診断から治療まで、シームレスな流れが診療には不可欠です。そのため、医師のみでなく看護師、画像検査技師、病理スタッフなどとも情報を共有するため、週1回のカンファレンスを欠かさず行い、診療方針を決めています。
受付・診療時間
- 2024年03月25日更新
- 乳腺外科予定表
北斗クリニック
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 |
川見 |
伊藤 茜 |
川見 |
川見 |
伊藤 茜 |
|
午後 |
【受付時間】
月~金/8:30~11:30
【診療時間】
月~金/9:00~12:00
基本予約制 ただし月曜~金曜、初めての患者様、予約外の患者様も診察いたします。詳しくはお問い合わせください。
再来患者様 予約対応時間:月~金 14:00~17:00(電話:0155-47-8000)
医師紹介
-
川見 弘之
乳腺外科 顧問/ 乳腺・乳がんセンター 顧問/ リンパ浮腫治療センター 顧問/ 腫瘍医学研究所 顧問
-
伊藤 茜
対象疾患及び治療法について
乳がんの早期発見・早期治療について
女性は家庭の司令塔です、女性が健康で初めて家庭が健康になり、地域の健康にもつながります。そんな30~50才台の働き盛り、子育て盛りの女性を中心に突然襲うのが乳がんです。早期に発見されれば、命も乳房もほぼ100%治るがんであるからこそ、検診は重要です。
乳がん検診の中心とされている検査は、今でもマンモグラフィーです。“石灰化”はマンモグラフィーでの発見が最も感度が高く、“石灰化”を契機に“超早期乳がん”が発見されることもあります。しかし、日本人には欧米に比べ、“高濃度乳房”が多いことが分かっており、“高濃度乳房に隠れた乳がんの小さなしこり”が見逃されていることが間々あります。それを補うのが、超音波検査(がんの発見率は1.5倍になると言われます)ですが、検査者の技量に依存し、時間もかかることと、データの保存・再現性に問題点があります。診断へのAI(人工知能)の応用の時代到来を見据えて、自動式乳房超音波検査(ABUS)を応用した新しい乳がん検診への取り組みも行っています。マンモグラフィー、超音波検査、乳房専用PET(PEM)は、全て女性技師が対応しています。
乳がん検診の中心とされている検査は、今でもマンモグラフィーです。“石灰化”はマンモグラフィーでの発見が最も感度が高く、“石灰化”を契機に“超早期乳がん”が発見されることもあります。しかし、日本人には欧米に比べ、“高濃度乳房”が多いことが分かっており、“高濃度乳房に隠れた乳がんの小さなしこり”が見逃されていることが間々あります。それを補うのが、超音波検査(がんの発見率は1.5倍になると言われます)ですが、検査者の技量に依存し、時間もかかることと、データの保存・再現性に問題点があります。診断へのAI(人工知能)の応用の時代到来を見据えて、自動式乳房超音波検査(ABUS)を応用した新しい乳がん検診への取り組みも行っています。マンモグラフィー、超音波検査、乳房専用PET(PEM)は、全て女性技師が対応しています。
治療方法について
乳がんの治療の柱は、1)手術、2)薬物療法、3)放射線治療、です。
- 手術:Onco-plastic surgery =“整容性と根治性を兼ねた手術治療”を心掛けています。病状的に乳房全摘術が必要な場合、乳房再建のご希望があれば、進行度を考慮した上で、形成外科Drとタイアップして再建術を行います。
- 薬物療法:ホルモン療法、抗がん剤、免疫療法があります。“超早期”の非浸潤がん(乳管外に浸潤していないがん)を除けば、乳がんの場合、早期のステージIでも何等かの薬物療法が必要と言われます。例えば、同じ1cmの小さながんでも、乳がんのタイプにより、抗がん剤が必要な場合もあります。当院では、従来の病理検査に加え、臨床研究として、がん遺伝子パネル検査を行い、悪性度の評価や再発時の治療方針の決定に応用しています。
- 乳房温存手術療法(乳房を残す乳房部分切除)を行う場合、残存乳房に放射線照射を行うことが標準治療とされています。放射線照射により、残存乳房への再発が1/3に減ると言われるからです。しかし放射線照射による副作用もありますので、当院では、術前のMRIによる正確な病巣進展範囲の把握と、術後の厳密な病理診断を踏まえて、患者様とも相談の上、放射線非照射での経過観察を選択することもあります。