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保健師コラムその3 インフルエンザについて

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症です。通常の風邪よ り全身症状が強く出やすいことが特徴です。患者さんの咳やクシャミなどのしぶきに含 まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」、ウイルスが付着した手で口や鼻に触 れることによる「接触感染」で感染すると言われています。感染すると、1~3日間の 潜伏期間の後、38 度以上の急な発熱・頭痛・咳・咽頭痛・鼻水・筋肉痛・関節痛などの 症状が出ます。お子さんや高齢者、免疫力の低下している方は重症化して肺炎などのリ スクが高くなりますので、まずは予防することが大切です。みなさん新型コロナウイル ス対策でご存じかも知れませんが、もう一度おさらいしてみましょう。

感染を予防するために

  • 手洗い
外から帰った後、クシャミや咳 をした後、鼻をかんだ後など、 こまめに石けんと流水で手を洗 いましょう。指の間や手首まで しっかりと洗ってください。すぐに手が洗えない 時はアルコールで消毒するのも効果がありますが、 流水と石けんで手を洗うことが最も効果的です。
  • 咳エチケット
マスクを装着するときは、鼻と口 をしっかり覆いましょう。咳やク シャミ、鼻をかんだときに使用し たティッシュなどはすぐにゴミ箱 に捨てましょう。マスクをしてい ないときは手ではなく袖や上着の 内側で覆って下さい。
  • 室温と湿度を適正に保つ
湿度が下がると喉が 乾燥し、感染しやす くなります。湿度は 50 ~ 60%を保つよ うにしましょう。
  • 室内の換気を行う
寒くて窓を開けたくない 時期ですが、台所の換気 扇なども利用し、こまめ に換気しましょう。
  • バランスの良い食事で栄養を十分に摂る
  • 人混みを避ける
  • 休養をしっかり取る
  • 予防接種を受ける

それでも感染してしまったら

対策を十分に行っても感染してしまうことはあります。まずは安静にして水分を 十分に補給しましょう。高熱が続いたり、呼吸が苦しい、下痢や嘔吐などの症状 が続く、意識がもうろうとするなどの症状があるようでしたら医療機関を受診し ましょう。また、家族や他の人にうつさないためには、感染予防のための対策を 感染した本人も意識して行って下さい。家族の方は、接触は最小限にして、こま めな手洗い、消毒、マスクの着用など、ご自身の身を守りましょう。新しい春を 迎えるために、日頃からできることを実践し、寒い冬を楽しく乗り切りましょう。
地域の皆様が明るく健康な毎日を過ごせるよう支援させていただくことが、私たち北斗の役割と考えています。
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地域での細やかな医療・保健・福祉のネットワークを広げ、ぬくもりに満ちた医療をこれからもすすめていきます。