病気について
髪の毛より細い糸
マスクとガウンに身を包んだ外科医が、手袋をした手であらゆる器械を使いながら手際よく手術を進めていくシーン。心臓外科の手術はドラマ化されることが多く、ブラックペアン、医龍などのドラマを見た方も多いのでは。今回はその中でもマニアックなところに
輸血と野菜ジュースとわたし
輸血と聞いてどんなことが思い浮かぶでしょうか? 「貧血が治る」「出血が止まる」だけでなく、「感染症になる」「副作用がある」など必ずしもいいイメージばかりではありませんよね。
おしっこの話
成人は1日に約1.5Lのおしっこしています。500mlのペットボトルで3本分もおしっこしているなんて本当かな、と疑問になりますが本当です。このおしっこをするためには「腎臓」と「膀胱」という臓器が関わっているのですが、これらの役割の違いにつ
病院のソムリエ
食事に合うワイン選びをサポートする「ソムリエ」。病院の中にもソムリエのように患者さんの状況や希望に応じて、退院後の生活のサポートや福祉制度の紹介をしている職種がいるのです。「医療ソーシャルワーカー」と呼んでいます。 最近「テーラーメイド医療
「血サラサラ」の勘違い?
狭心症や脳梗塞などを患っている方の多くは、「血をサラサラ」にする薬を服用しています。病院で患者さんに対応する際、「血をサラサラ」にする薬は、「血の塊を溶かす薬?」「コレステロールを下げる薬?」と、よく質問を受けます。 確かに、「ドロドロ」の
CTってすごい!
レントゲン検査とCT検査どちらも放射線を使って検査しているのはご存じでしたか? この2つの検査の違いは画像の見え方です。レントゲン検査は放射線を1方向から照射し2次元画像が得られるのに対し、CT検査は体の輪切り画像(断層像)や3D画像を作成
「コンマイチの戦い」
医療ドラマなどで、看護師が腕時計を使って、点滴を調節しているシーンを見たことがありますよね。あれは点滴により投与する量や時間配分が決められており、目測で点滴の速さを調節しているのです。秒針と点滴のタクタク落ちる様子を一度に見るため、腕を挙げ
心リハって何?
「リハビリテーション」と聞くと、脳卒中や骨折して歩けなくなった患者さんが、平行棒や杖を使って頑張って歩くシーンを思い浮かべるのではないでしょうか。 「リハビリ」と略されますが、その言葉はラテン語のre (再び) + habilis (適した
音を使って身体をのぞく 「超・音・波」
みなさん、イルカが「超音波」を使って魚を捕まえることはご存じでしょうか。 イルカは暗い海の中でも、エサとなる魚を捕まえることができます。それはイルカが超音波を出し、魚に当たって戻ってきた音をキャッチしているからです。音が帰ってくる時間が長け
手術で「メス」は使わない⁈
「メス」というと、一般的に刃物を想像しますよね。実は心臓手術中にメスを使って切ることは全体の1% 程度なのです。それも皮膚を切るところぐらい。メスを使うとスパッと切れ、小さな血管からジワジワと出血します。これを1回ずつ押さえ、血止めしていて