(2)<関節リウマチ>
関節リウマチは全身の関節に炎症が起きて、痛みや腫れを生じる病気です。 関節炎が進むと、関節が破壊され、変形していき、徐々に関節機能が失われ、手足が自由に使えなくなっていきます。 原因としては、主に免疫機能の異常によると考えられています。このため、関節内にある滑膜という組織に炎症が起こります。
症状
- 朝のこわばり
- リウマチの初期に多くみられます。起床後にからだのふしぶしがこわばって動かしづらい、特に手指に起こりやすいです。
- 関節の痛み・腫張
- 関節の変形・機能障害
- 手指の変形が強くなれば、家事や日常動作も不自由になっていきます。
下肢の関節(膝・股・足関節)が障害されれば、歩行も困難になっていきます。 - 全身症状 微熱・脱力感・貧血
治療
- 1 薬物療法
- 抗リウマチ薬、ステロイド、非ステロイド抗炎症剤、 生物学的製材(点滴、皮下注射)
- 2 手術療法
- 1) 滑膜切除術:炎症の源となる肥厚・増殖した滑膜を切除します。現在では関節鏡にて小切開で行います。
- 2) 関節固定術:除痛効果は非常に高いです。しかし、関節の動きが制限されるため、膝や股関節などの大関節では現在では行われず、足関節・手関節・手指などで行います。
- 3) 人工関節置換術:破壊された関節を新たな関節に置き換えます。