(3)<大腿骨頭壊死症>
大腿骨頭を栄養する血管が、障害され血行不良の状態となり、骨頭が壊死となって、もろくつぶれていく病気です。
ステロイドという薬物やアルコール(多飲)が主な原因といわれ、大腿骨頭部の骨折後に生じることもあります。
経過とともに大腿骨頭が徐々につぶれて変形が著明となり痛みと稼動域制限が憎悪しています。
治療法
骨が壊死となっていますので、変形の程度により、対処します。
- Ⅰ 変形が軽度の場合、若年の場合
- 回転骨切り術
可及的に自分の骨を温存するため荷重部に良好な骨がくるように骨を切って回転します。 - Ⅱ 変形が高度の場合
- 人工関節置換術
人工関節置換術
大腿骨頭は切除し、代わりに金属のインプラントを大腿骨内に挿入して、強固に 固定します。
臼蓋は表面をきれいに削って、お椀状のインプラントをはめ込みます。
金属間には軟骨に相当するプラスチックのクッションが介在し、新しいなめらかな関節になります。