十勝リハビリテーションセンターで活用しているエルゴメータについて北海道医療新聞に記事が掲載されました。
「帯広市の十勝リハビリテーションセンター(鎌田一理事長、白坂智英院長・199床)はエルゴメータを活用した、高齢患者における下肢伸展トルクの評価と歩行自立度の関係を検証。補助具なしの歩行自立を判定する1つの指標として下肢伸展トルクを用いることができることがわかった。
先行研究では、エルゴメータで測定した下肢伸展トルクは膝伸展筋力を大きく反映している、動的バランス機能や歩行機能と深く関連しているなどが報告されている一方で、歩行自立度との関連について報告が少ないことから、検証に至った。1年間に入院した60歳以上の患者で、FIMの移動項目が5点以上だった169人が対象。補助具なし非自立群(FIM5・6)と補助具無し自立群(FIM7)の2群に分け、運動器疾患、脳血管疾患の2つの疾患で下肢伸展トルクを測定した。
今回の結果について、検証を行った高橋良輔理学療法科主任は、「中等度から高い判別精度が得られたことから、運動器疾患や脳血管疾患を呈した患者の補助具無し自立歩行に移行する際の一つの指標として、エルゴメータが活用できる」と話す。」との記事が掲載されました。