新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症
■新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症とは?
- 新型コロナウイルスに罹患したあと、少なくとも2カ月以上症状が持続し、発症から3カ月経った時点にも見られる
- 他の疾患による症状として説明がつかない
- 日常生活に影響する
- 症状の程度は変動し、症状消失後に再度出現することもある
などの特徴があります
新型コロナウイルス感染症の後遺症の発症率については、感染者の約50%に軽い後遺症があり、感染者の約10%に治療が必要になるレベルの後遺症がみられると言われています
■どのような症状がありますか?
耳鼻咽喉科で診る症状
- 軽い風邪のような症状が治らずに続いている
- 鼻の奥が詰まる、粘り気のあるものがからむ、後鼻漏(こうびろう)がつらい
- 夜になると咳が出る
- 喉がイガイガする
- 痰がからむ
- 嗅覚(きゅうかく)・味覚が戻らない
- ふらつく、めまいがする
その他に
- 強い倦怠感があり、生活に支障が出ている
- 頭がもやもや、ぼうっとして集中力が続かない
などの症状もみられることがあります
■どのような治療がありますか?
色々な薬を組み合わせて治療していきます
飲み薬では以下の薬が考えられます
- 抗ヒスタミン薬、抗アレルキー薬 鼻水の薬で後鼻漏を減らします
- 去痰薬 痰を切る薬
- 鎮咳薬 咳止め
- ビタミンB12薬 嗅覚、味覚などの神経の働きを改善します
- 抗めまい薬 めまいの薬
- 漢方薬
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう):鼻水、はなづまり
・辛夷清肺湯(しんいせいはいとう):黄色い鼻汁、痰がらみ、後鼻
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):嗅覚障害
・五苓散(ごれいさん):めまい、吐き気、頭痛
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):のどや胸がつまる感じ
・人参養栄湯(にんじんえいようとう):倦怠感が長期になって弱っている
・六君子湯(りっくんしとう):食欲不振
飲み薬以外の治療法は以下があります
- 点鼻液 血管収縮薬やステロイド点鼻液を鼻に垂らし、嗅覚の改善をはかります
- 含嗽薬 喉に付着したウイルスを洗い流す効果があります
- 上咽頭擦過療法(慢性上咽頭炎のどのいがいが-上咽頭擦過療法-)
新型コロナ後遺症について不明点が多く、病態が良く分かっていません。自然に軽快することも多いのですが、症状が強い場合、色々な方法を組み合わせて治療することができます。まずは来院いただき、症状に合わせた治療法を考えます。
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