社会医療法人北斗 北斗病院は、がん領域を中心に、疾患の早期発見や個別化医療を実現するための次世代検査開発に取り組む Craif 株式会社(所在地:東京都文京区、CEO:小野瀨 隆一、以下 Craif)、社会医療法人元生会 森山病院(所在地:北海道旭川市、理事長:森山 領、以下森山病院)、医療法人社団静和会 静和記念病院(所在地:北海道札幌市、理事長:川上 雅人、以下静和記念病院)、サツドラホールディングス株式会社(所在地:北海道札幌市、代表取締役社長兼 CEO:富山 浩樹)との 5 者間において、がんの早期発見と早期治療を目的としたコンソーシアムを発足したことをお知らせいたします。
■ “CRUSH-Cancer”参画機関
北斗病院、Craif 株式会社、森山病院、静和記念病院、サツドラホールディングス株式会社
■ 本コンソーシアム発足の背景
44兆円を超える医療費は税収の 60%を超え医療費抑制は喫緊の課題となっていますが、現実は加速度的に医療費が増加しており社会課題解決の方向性とは逆行してしまっています。医療費全体の約 10%を占める『がん』は呼吸器系疾患に次ぐ第二位のウェイトを占め、がんゲノム医療など多くの革新的技術が生まれ大きく進歩していますが、同時に検査費用や治療費も跳ね上り、治療効果と医療経済の両立が難しい状況となっています。がん検診による早期発見が重要ですがその歩みは早くはありません。その主な理由としては、検診率がなかなか上がらないこと、そして一部のがん種を除くと早期発見のための診断技術が乏しいことが挙げられます。そこで注目されているのが、尿中マイクロ RNA を用いた次世代がん検査(マイシグナル)です。『尿中核酸解析によるがん早期発見・がん克服』に関するコンソーシアムでは、本検査の医学的あるいは社会的な有効性を検証いたします。本検査は、尿検査であるため検査による肉体的負担はほとんどなく、また精度も非常に高い特徴があり今後のがん医療を大きく変革させる可能性があります。医療的な合理性のみならず、社会的なリスク、ベネフィットも合わせて注意深くエビデンスを構築し、社会への理解を得つつフェアに本コンソーシアムの取り組みを進めて参ります。
■ miSignal®について
miSignal®(マイシグナル)は、がんの発症や進行、転移に重要な役割を果たすマイクロ RNA に着目したがんスクリーニング検査です。独自の技術により尿中の微量なマイクロ RNA を効率よく捕捉し、早期のがんリスクも高い精度で検出します。本サービス最大の特長は“痛みがない”という点です。医療機関へ尿を提供するだけで、負担なく気軽にがんのリスクチェックを行っていただけます。現在、提供が開始されているマイシグナルの対象がん種は肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、すい臓がん、食道がん、卵巣がんの 7 がん種です。詳細は Web サイト(http://misignal.jp/)をご覧ください。)
社会医療法人 北斗について
北斗は、1993 年に帯広市で脳神経外科を中心に、北斗病院を開設。道東・十勝圏域において急性期から在宅医療まで、シームレスに医療・介護を提供しています。「革新に満ちた医療への挑戦と新たなる組
織価値の創造」を理念に、高度先進医療への取り組みも積極的で、デジタルPET-CT や経頭蓋MR ガイド下集束超音波治療、遺伝子診断など、さまざまな技術を取り入れています。脳磁計測システムは2004年に導入。最近は海外から脳磁計の専門家の参画を実現し、精力的な運用を行っています。また医療界における新しい潮流である「精密医療」を新たなテーマとして掲げ、患者一人ひとりに最適な治療を、効率的に選択するために、遺伝子診断や脳磁計を含む脳機能画像イメージングを応用することに注力しています。2013年には十勝地方のリハビリテーション担う十勝リハビリテーションセンターを開設。リハビリテーションスタッフ・看護師を始め全ての職員がチーム一丸で患者に寄り添うリハビリを提供。更にはロボットや電気刺激装置、磁気刺激装置を使用した最先端のリハビリテーションを実践しています。
プレスリリース:尿中核酸解析によるがん早期発見・がん克服に向けたコンソーシアム“CRUSH-Cancer”に参画(PDF形式)