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PTCA(経皮的冠動脈形成術)

PTCA(経皮的冠動脈形成術)は、開胸手術せずにカテーテルを使用して閉塞した冠動脈の病変部を拡張する、患者様への負担が少ない治療法です。

1. 一秒を争う心疾患への対応

心臓の筋肉は、血流がとどこおり栄養分や酸素が供給されなくなった場合、約12時間で組織が死んでしまいます。
心臓の機能維持のためには、発症から2時間以内の処置が必要です。
できるだけ早い時期に詰まったり細くなった血管を元通りに戻し、心臓の筋肉に栄養と酸素をいきわたらせることが重要となります。

2. 冠動脈の中から治療をおこなうPTCA(経皮的冠動脈形成術)

循環器内科の治療の中で、狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患の場合、多くはカテーテルを使用した治療法が用いられます。
PTCA(経皮的冠動脈形成術)は、カテーテルを用いた心疾患の治療法です。

手足の血管から管(ガイディングカテーテル)を入れ、その管の中にさらにもうひとつ先端に風船の付いた管(バルーンカテーテル)を入れて、閉塞した冠動脈の病変部を拡張し、治療をおこないます。胸部を切開することなく血管の手術が可能です。
この治療法は外科手術と違い、患者様の身体への負担は最小限に抑えられます。
治療にかかる時間は患者様の症状や病変部の位置によっても異なりますが、約30分から1時間程度です。

3. PTCA(経皮的冠動脈形成術)の流れ

まず、事前の検査でどこの血管が異常なのかを調べます。
足や腕の血管から心臓の冠動脈へカテーテルを進入させて、モニターを見ながら造影剤を注入します。
その後、狭くなった血管にバルーンと呼ばれる風船状の器具を使って血管を広げ、治療を進めていきます。

この治療は、特殊な撮影装置・AG(アンジオグラフィ)を使用し、冠動脈の形を撮影しながらおこなわれます。

黒く見えるのが冠動脈です。治療前は、動脈硬化のためところどころ狭くなっている部分が見られます。

カテーテルにつけた小さな風船(バルーン)で、血管内の狭い場所を拡げていきます。

治療後、狭かった血管が拡張され、血流が戻り、心筋に血液がいきわたったことが分かります。

4. バルーン血管形成術

バルーン血管形成術は、バルーンカテーテルを冠動脈に挿入し、先端にあるバルーン(風船)を拡張して狭くなった冠動脈を拡げる手術です。

(1) 血管造影で狭窄部がどこにあるか調べます。
(2) その狭窄部にしぼんだ状態の「風船付きの管」(バルーンカテーテル)を押し進め、狭窄部へもっていきます。
(3) 狭窄部で風船を拡張し、血管内腔を押し広げます。
(4) 十分な拡張が得られた後、風船付きの管を抜きます。

5. 冠動脈ステント留置術

冠動脈ステント留置術は、ステントと呼ばれる小さなメッシュ状の金属の筒を血管に留置する手術です。
留置術後、ステントは冠動脈内に留まり血管を支え続け、血管の開通性を保持し再閉塞を予防します。

(1) 血管造影で狭窄部がどこにあるか調べます。
(2) その狭窄部に折りたたまれた状態のステント付き風船をもっていきます。
(3) ステントの内側から風船をふくらませ、ステントを拡げます。
(4) ステントを血管内に留置し、風船付きの管を抜きます。

6. 下肢の動脈硬化への治療もおこなっています

脚の痛みについて動脈硬化が原因のひとつなのはあまり知られていませんが、「歩くと足が痛み、休むと回復する」といったような症状の場合、下肢動脈硬化症の疑いがあります。下肢の動脈硬化によって、血流が悪くなってしまうことが原因です。
この場合、下肢動脈に対するカテーテル治療をおこないます。

PTCA(経皮的冠動脈形成術)

糖尿病や高血圧の合併症のひとつに下肢の動脈硬化がありますので、歩きにくいといった症状がある場合はご相談下さい。

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